経歴

何を作ったかより、仕事を通じて何を大事にするようになったか。

これまで携わった仕事を、いくつかの時期に分けて振り返ります。肩書きや技術の一覧ではなく、そのとき向き合っていた問題と、あとに残った考え方について。

LINEヤフー株式会社

分析機能とデータ基盤を、同じ責任範囲で考える。

  • Kotlin
  • Python
  • Spark
  • Airflow
  • Kubernetes

会社がLINEヤフーに変わってからも、LINE公式アカウントの分析機能と、その裏側にあるデータ基盤の開発を続けています。画面に表示される数字が、どこから来て、いつまでに届き、問題が起きたときにどう戻せるのか。その一連を考える仕事です。

データ基盤は、普段は存在を意識されません。遅れたり、欠けたり、数字が合わなかったりしたときにだけ注目されます。だから新しい機能と同じくらい、異常を見つける仕組み、復旧しやすい運用、古い仕組みから移るときの検証を大切にしてきました。

APIやバッチを書くことと、データの品質を説明できることは、別の仕事ではありません。作ったあとに面倒を見続けられるところまでが、Backend開発だと考えています。

LINE株式会社

変更と運用に耐える形まで考える。

  • Kotlin
  • Spring Boot
  • MySQL
  • Redis
  • Kubernetes

LINE公式アカウントのBackend開発へ移り、友だち追加、アカウント認証、ショップカード、事業者向けの分析機能などに携わりました。利用者から見れば小さな機能でも、裏側では複数のサービスやデータにつながっています。

印象に残っているのは、友だち追加に使うQRCode基盤を作り直した仕事です。見た目を新しくするだけでなく、どこから友だち追加されたかを計測でき、ほかのサービスでも使える形に組み直しました。古いJavaの実装をKotlinへ移しながら、すでに使われている導線を壊さずに切り替える必要がありました。

新しい機能を出すことだけが開発ではありません。テスト、監視、切り戻し、障害時の判断まで揃って、はじめて安全に変え続けられる。この考え方は、いまも変わっていません。

LINEマンガ

画面に見えない品質が、読書体験を決める。

  • Kotlin
  • Android
  • Java

LINEで最初に担当したのは、LINEマンガのAndroidアプリでした。ページをめくる、次の話を開く、作品を探す。読んでいる人にとって自然な動きほど、端末の性能や通信、画像の扱いに左右されます。

Javaで書かれていたコードをKotlinへ移しながら、描画や起動の重さを減らし、画像を安全に扱う仕組みを整えました。画面に新しい要素を足すより、待たされないことや、途中で止まらないことのほうが体験を大きく変える場面もあります。

Backendへ移ったいまでも、利用者には見えない実装が、速さや安心感として伝わるという感覚は残っています。技術の都合ではなく、触ったときにどう感じるかで品質を考えるようになった仕事でした。

2015年 — 2019年

Mobile Application Engineer

端末ごとの違いまで含めて、アプリを長く保つ。

  • Swift
  • Kotlin
  • Android
  • Java

2015年から2019年にかけて、複数のiOS/Androidアプリの開発と運用に携わりました。新しいアプリを立ち上げることもあれば、すでに利用されているアプリへ機能を追加し、OS更新や端末差異に追随する仕事もありました。

モバイルアプリは、同じコードでも端末やOSの違いで挙動が変わります。クラッシュや描画の重さ、通信が不安定な場面まで含めて、利用者が止まらず使える状態を保つことに多くの時間を使いました。

リリースは終わりではありません。ストアに出したあとも、OSと端末と利用状況は変わり続けます。作ることと保守することを分けない姿勢は、この時期から続いています。